成人おめでとうございます―。熊野市の成人式が3日、市民会館で行われ、新成人151人の門出を祝った。
会場には色とりどりの振り袖で着飾った女性や新調したスーツ、羽織袴の若者たち113人が続々と集合。華やかなムードに包まれた中、若者らが久しぶりの友人たちとの再会を喜ぶ姿が見られた。会場では「にいひめちゃん」も新成人らをお祝いに駆けつけた。
会場では新型コロナウイルス感染拡大防止のため検温や3密回避などが講じられた。式典は新成人の北仲恒喜さん(木本中卒)と濵本匡一郎さん(同)の2人が実行委員となって進行した。
国歌斉唱に続き、主催者を代表し倉本勝也市教育長が熊野市は多くの歴史文化とともに、人の良さで知られていることを話し「熊野市の人々の印象が良いということは先輩たちが残してくれた宝物。熊野市で生まれ、育ったことに誇りを持って」と式辞。
河上敢二市長は東京オリンピックの選手たちやメジャーリーグの大谷翔平選手に触れ「大きな夢、高い目標を掲げ、それに向かって努力を積み重ねることが大切。一歩一歩歩みを進めて頂きたい。前途洋々たる皆さんに素晴らしい未来が来ることを心から祈念申し上げます」とはなむけの言葉を贈った。山本洋信市議会議長や谷川孝栄県議もそれぞれ新成人を激励し祝辞を述べた。
この後、新成人を代表し北仲さんがこれまで支えてくれた家族や地域への感謝、コロナで一変した生活の中で感じた日常の大切さなどを示し「人と人との繋がりや人の温かさが熊野の一番の魅力であると私は思い、成人を迎えたこれからは自分たちが支える側として、この熊野の良さを守っていきたい。熊野市の新成人として、一人の大人として恥じない行動をすることをお誓い申し上げます」と宣誓した。
閉会後は密を避けつつ地区ごとに記念撮影を行った。