三重県知事選挙は12日、投開票され、新人で無所属の一見勝之氏(58歳、亀山市、元国土交通省自動車局長)が、同じく新人・無所属の岡野恵美氏(69歳、津市、元共産党県議)、石川剛氏(47歳、津市、会社社長)との三つ巴を制し、初当選した。投票率は37・93%で、1992年の37・77%についで2番目に低かった。
一見氏は自民、公明、立憲民主、国民民主の推薦を受け、与野党相乗り候補として選挙戦を展開。投票終了と同時に当選確実が報じられた。
一見事務所では新型コロナウイルス感染防止のため、限られた人数で選挙戦の結果を待った。当選確実の報が入ると、スタッフから一見氏に花束が贈呈された。
一見氏は「今回の三重県知事選挙で応援をして頂いた方々、多くの方々に心から御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。緊急事態宣言下での知事選挙でしたが、様々な方々のお考えを伺うことができ、改めて知事の重責に身が引き締まる思いです。三重県に生まれた私といたしましては、県下のコロナをいかに収めるかのコロナ対策、人口減少への対応、更には各地の産業をいかに振興していくか、多様な課題に対応し、しっかりと誠心誠意やらせていただきたい。三重県民の皆様のご協力、ご支援を心よりお願い申し上げます」と挨拶した。
コロナ対策の取り組みついて、一見氏は選挙中も訴えてきた通りワクチン接種が重要とし「三重県の市町が非常に一生懸命、ワクチン接種をして頂いているので、これを着実に進めなければいけない。加えて、治療を必要とされている方に適正、的確、適時に治療を講じることも重要。医療関係者の方々と日々対話し、適切な医療が提供できる用意が重要課題」と述べた。
県内経済の回復については「知事選挙で県下の市町をくまなく駆け巡って参りましたが、北では製造業が非常に大きな影響を受け、南は農林水産業、県下全域で観光業が非常に大きな影響を受けています。まずはコロナをしっかりと抑えていくことが経済対策にも繋がると思っています。加えて、一次産業の振興もしっかりやっていきたい」と力を込めた。
得票数と東紀州の市町別の得票数(按分切り捨て)、投票率は表の通り。