コロナ支援の補正予算も 熊野市 9月市議会が開会

 令和3年9月熊野市議会が6日に開会した。会期を28日までの23日間と定めた後、新型コロナウイルス感染症対策関連補正予算案など14議案を上程した。

 開会にあたり河上敢二市長が新型コロナウイルス感染症の現状と対策などについて市政報告した。それによると、市民生活や経済などに大きな影響を与えている新型コロナウイルスは7月ごろからより感染力の強いデルタ株により全国的に感染が拡大。三重県も新規感染者数が過去最多を記録するなど、徹底的な感染防止対策が必要。緊急事態宣言が発令されており、文化交流センターや山崎運動公園などの施設も利用休止等にしている。

 ワクチン接種は医療関係者の協力で、県内でも比較的早く進んでいる。8月31日現在で2回目の接種が完了した市民は1万1513人で、全人口に対し71%。市民の日常生活を取り戻すため、より多くの市民、特に若い世代に接種してもらいたいと考えている。

 一方で今後の県からのワクチン供給は接種率が低い自治体が優先されることから、熊野市に多くの供給は見込めない状況。接種を希望してもすぐに予約できない可能性もあり、河上市長は「未接種で接種を希望する方は相談予約コールセンター(88・0567)までご連絡を。接種を終えた方でも感染するリスクはゼロではありません。これまで通り、マスクの適正な着用、身体距離の確保、換気、手洗いなど一人ひとりができる感染症対策の徹底をお願いします」と呼びかけた。

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