尾鷲市の熊野古道センターで9月11日(土)から、企画展・わが郷土のお祭り「紀宝町と烏止野神社例大祭」が開かれる。同展は10月17日(日)まで。
毎年11月23日に行われ、鎌倉時代後期から室町時代初期にかけて堀内氏(熊野地方を代表する豪族)とともに熊野水軍の中核を担い活躍した鵜殿氏を称え、豊漁や豊作を祈願する紀宝町きっての大祭を特集する。
同センターによると、紀宝町鵜殿地区に鎮座する烏止野神社は創建時期が定かでなく、近世まで若宮・稲荷・秋葉の神々が祀られていたものを、明治40年に旧鵜殿村内各所にあった社殿が合祀されて現在に至る。「烏止野神社例大祭」は本宮当日、烏止野神社境内での神事と「浦安の舞」の後、熊野水軍に由来し、御船祭での神幸船を導く諸手船を模した山車と3つの神輿の他、鵜殿ばやし総踊りが鵜殿地区内を練り歩き、禊神事を行う平島海岸を目指す。その他、随所で披露される「ハリハリ踊り」(赤い衣装に身を包んだ「アタガイウチ」が、神霊を導く動きを表した踊り)と「熊野水軍太鼓」の共演、「餅ほり」など催し物が行なわれる。
企画展ではその例大祭を特集し、9月18日(土)午後1時半からは元新宮市職員で郷土史家の山崎泰さんによる付属講演会も開催。山崎さんは旧鵜殿村と紀宝町の歴史について語る予定となっている。定員は40人(要事前申込・先着順)で入場無料。申し込み・問い合わせは同センター(0597・25・2666)まで。