不法侵入や放火跡も 山崎公園施設内で複数のいたずらか

 熊野市民の憩いの場として愛される山崎運動公園で18日朝、放火やくまのスタジアム内への不法侵入などの形跡が見つかった。施設関係者らは「これまでにも落書きなどをされることはあったが、今回はいたずらにしては度が過ぎている」と困惑。通報を受けた熊野署も駆けつけ、捜査を行った。

 関係者によると、18日朝に出勤してきた職員がくまのスタジアムの建物内に転がっている硬式ボールを発見。普段、施設内にボールが残されていることはなく、不審に思い周辺を調べたところ、くまのスタジアムの球場内にゴミや、足跡などが見つかった。観客席にもゴミが散乱。トイレ内もトイレットペーパーや汚物入れなどが荒らされ、男女の札も入れ替えられていたという。スタジアムには、何らかの方法でライト側フェンスの南京錠を外し侵入したと見られている。

 また、公園内の各所でも複数のいたずらがあった。中心部にある石製のベンチ3脚がひっくり返され、木の枝が折られた。バスケットゴールのゴールが一部燃やされ、近くではアカメの木に火を付けた跡も。バスケットゴール付近ではピザの袋やジュースなどのゴミが散乱。チャッカマンも落ちており、ここでも火を付けた痕跡が。水飲み場の飲み口も火であぶられたように焦げていた。

 同施設ではこれまで、くまのスタジアム入口に落書きされるなど、いたずらをされることはあったが、今回は放火の跡もあり警察に通報した。施設に携わる市教育委員会や建設課の職員らは「警察の捜査に協力したい。今後は防犯対策の強化も考えたい」と話した。

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