秋の近畿高文祭に出品 東さんが見事特選 木本高校書道部三重県県生徒・教員展

 三重県立木本高校書道部の東空良さん(1年、潮南中出身)が第52回三重県高等学校書道部門生徒・教員展で見事特選に輝いた。東さんは11月ごろに予定されている第45回近畿高等学校総合文化祭鳥取大会に三重県代表として選出され、さらなる向上を目指し研鑽を重ねている。

 同展は県教委などが県内の高校の書道部員、クラブ顧問並びに書道教員の作品を一堂に展示し、書を学ぶ高校生が交流を深めるとともに友情を育む場とすることなどで、書道教育の振興を図ることを目的に開催。第52回展は2月8、9両日、四日市市文化会館で行われた。

 東さんは中国・清代の書家・呉熙載(ごきさい)の「楷書東方朔画賛四」の臨書に挑み、縦172㌢、横69㌢紙に表情豊かな92文字を記した。墨を多く入れ黒く見せるところと、線で白く見せるところのメリハリを意識して仕上げた。

 小学校に入る前、近くの書道教室で書の楽しさを知った東さん。書道部に入りたいと木本高校に入学した。小さい文字が多く並ぶ「楷書東方朔画賛四」に挑戦しようと、部活動のない日も練習を重ねた。

 特選の知らせに東さんは「初めての大きな賞ですごく嬉しい。次の近畿総文祭までにもっと良い作品を作れるようにしたい」と目を輝かせた。木高書道部の山本高子顧問は「東さんは集中力が高い。今度は大きい文字を書いた、パワフルな字も見てみたいです」と、東さんの更なる成長に期待を寄せていた。

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