熊野市の有馬中学校と飛鳥中学校で6日、それぞれ卒業式が挙行された。生徒たちが在校生や教員、保護者らに3年間の中学校生活で大きく成長した姿を見せ、母校を巣立った。
有馬中学校では在校生や保護者、教員、地域の人たちの拍手に迎えられ、卒業生56人が入場。国歌、校歌斉唱に続き、伴充校長が一人ひとりに卒業証書を手渡した。
伴校長は「卒業おめでとうございます。明るい未来へ旅立つ皆さんには『心の通う挨拶ができる人になる』『何事にも挑戦する気持ちをもつ』、この2つを大切にしてほしい。人生の中で迷うときには、やらないで後悔するのではなく挑戦してほしい。そうすることで可能性が大きく広がる。皆さんのこれからの人生が夢と希望に満ち溢れたものになるよう、心よりお祈りします」と式辞。在校生代表の橋屋乃依さんが送辞を述べた後、卒業生を代表し福田たみさんが3年間を振り返り、周囲への感謝や在校生へのエールなど心を込めた答辞を述べ、卒業生が温かい拍手に送られて多くの思い出を胸に学び舎を旅立った。
飛鳥中学校では今年度、8人が晴れて卒業の日を迎えた。宮﨑浩伸校長は式辞で「学校に通って、卒業したという日常の当たり前を続けることはとても大変なことです。日常生活の当たり前のことに有難うと思えるようになってください」と話した。保護者らも大きく成長した子どもたちの姿に、目頭を熱くしていた。