タイ王国に向けて出荷 不知火、せとかを検査 JA伊勢三重南紀選果場

 御浜町下市木のJA伊勢三重南紀統一柑橘選果場で25日、タイ王国に輸出する中晩柑橘「不知火(デコポン)」、「せとか」の検査が行われた。今年度は不知火3㌧、せとか5㌧を輸出する計画で、検査を終えてコンテナに詰められたミカンは船で運ばれ、入国審査を経て現地の量販店などに並ぶ。

 ミカンの国内消費量低迷に伴い、JA伊勢三重南紀(当時はJA三重南紀)は新たな販路を見出すため、平成22年度に早生温州みかん、24年度に不知火とせとか約2㌧を試験的にタイへ輸出。これが現地で大きな反響を呼び、本格輸出がスタートした。

 検査が行われたこの日、タイから検査官を招いて輸出に向けた日本での最終検疫を実施。検査官や日本側植物検疫官らが、タイの病害虫リストに基づき、ミカンバエやカイガラムシなどが付着していないか入念に検査。検査が済んだものから箱詰めして輸送用のコンテナに積み込まれた。

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