令和6年秋の叙勲受章者 元御浜町消防団員﨑久保文隆に伝達 住民の生命・財産を守る

 令和6年秋の叙勲で瑞宝単光章・消防功労を受章した、元御浜町消防団長の﨑久保文隆さん(78)への伝達式が13日に御浜町役場であった。天皇陛下と石破茂内閣総理大臣ら連名の賞状と勲章が交付され、大畑覚町長が代理で﨑久保さんに手渡し功労をねぎらった。

 昭和56年6月に町消防団市木分団に入団。平成22年4月から退団する28年3月31日まで町消防団の団長を務め、惜しまれつつも退団した。団員として34年10ヵ月、消防行政に参画して施設の充実や団員の待遇に意を尽くしたほか、豊富な知識や技術を後輩に指導するなどして地域住民からの信頼を集めた。県消防協会長から表彰徽章、県知事から功績賞、日本消防協会長から勤続章、消防長官から永年勤続功労賞を授与されるなど多くの評価を受けている。

 﨑久保さんは消防団人生を振り返り、団長になって2年目に起こった紀伊半島大水害を印象に残っていることとして挙げるとともに「仲間にも助けられていただけた大変魅力ある章。みなさんのお力添えのおかげ」と感慨深げ。これからの町を守っていく後輩たちに向けて「年々災害が大きくなってきているので、助けに向かったみんなが二次災害に遭わないように気をつけてもらいたい」と語った。

 大畑町長は﨑久保さんへ、昭和から平成の後半に至るまで長きにわたって町民の生命・財産を守るために奮闘してくれたことに敬意と感謝を表し、「後進のみなさんの活動の励みにもなると思います。体調に留意し、今後もお力添えをいただければ」と言葉を送った。

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