校歌・校章2月に公表 紀南地域高等学校活性化推進協議会熊野青藍高校で報告

 紀南地域高等学校活性化推進協議会の令和6年度第2回会議が5日、県熊野庁舎で開かれ、来年4月に木本、紀南高校を統合して開校する熊野青藍高校のあり方などを協議した。校歌・校章については、校章のデザインが完成。校歌は作詞家・作曲家に制作を委託することが報告された。校歌と校章は来年2月に公表され、開校式で披露される予定。

 今回の協議会は来年1月の予定だったが、少しでも開校に向けた準備や中学生の進路選択に期するよう前倒しで開催した。開催に当たり協議会長の平山大輔明大教育学部教授が「開校も目の前に迫ってきています。様々な視点から忌憚のないご意見を」と挨拶。教育委員会事務局や木本高校の福田英成校長、紀南高校の孝明校長からそれぞれワーキング部会での取り組みが報告された。

 熊野青藍高校は現在の木本、紀南高校の校舎をそれぞれ活用する校舎制。全日制は木本校舎に普通科3学級(定員120人)と総合学科1学級(同40人)、紀南校舎に総合学科1学級(同)を配置。定時制は木本校舎に普通科1学級(同)を設ける。

 校歌・校章については木本、紀南両校の同窓会長、校長、教頭、ワーキング総務部会員11人による制定委員会を設置し協議している。これまで4回の委員会を実施。校章は両校の生徒からデザイン案を募集し、集まった18点から4候補に絞り込み、生徒による投票(総数624票)から最終案を選出。その案を元に業者に作成を依頼して一部修正。完成した校章を元に校旗の発注も決定した。

 校歌も新たに制定する。現在、両高校で使用されている校歌は各校舎の校舎歌として活用する。第4回委員会では作曲家と作詞家へ正式に制作を委託することを決めた。

 入学者選抜の後期選抜では、全日制課程は第1志望に木本校舎普通科、第2志望に木本校舎総合学科、または第1志望紀南校舎総合学科、第2志望に木本校舎総合学科など、同一校舎の異なる学科や異なる校舎の学科を第2志望にすることができる。来年4月の開校式・入学式は4月8日(火)。会場を紀南校舎体育館に開校式に続き入学式を挙行する。

 部活動については野球部に関し、以前に中学校説明会であった説明から一部変更があった。令和7年度の春季大会は熊野青藍の1年生は参加できない。開校が大会期間途中のためという理由。夏の選手権大会は校舎別に木本・熊野青藍木本校舎、紀南・熊野青藍紀南校舎でそれぞれ参加。〝ただし〟紀南・熊野青藍紀南校舎の部員が10人未満の場合は木本高校の2・3年生が木本単独で参加し、熊野青藍は木本校舎(1年生)と紀南校舎の合同チームで参加する。夏の選手権大会以降は木本、紀南、熊野青藍の3校合同チームで参加する。

 吹奏楽部と卓球部の大会は令和7年4月から木本、紀南、熊野青藍の3校全ての部員が熊野青藍高校吹奏楽部、熊野青藍高校卓球部として登録する。

  • URLをコピーしました!