熊野市内の井戸・金山小学校で28日、令和6年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」が開かれた。いずれも5年生児童を対象とし、井戸小学校会場では木本小の5年生児童も参加した。
様々なアスリートを特別授業講師「夢先生」として迎え、実体験等に基づく授業を通して、フェアプレー精神や協力すること、夢を持つことの大切さ、失敗を乗り越えて夢や目標に向けて努力しようとする意識や態度を育むことが目的。
28日はフェンシング女子サーブル元日本代表の木村毬乃さんが来訪。井戸小ではまず、体育館でゲームの時間が設けられ、木村さんと児童たちがチームワークゲームを楽しんだ。
はじめは全員の心が揃わず上手くいかなかったが、児童たちが話し合いの中で息を合わせるための作戦を練り、最後は見事成功。木村さんは「みんなで達成するのは楽しい。力を合わせることが大切」と呼びかけた。
その後「夢トーク」と題した講演が行われ、木村さんは「私はけがによる挫折や否定的な言葉を掛けられるなかでも『オリンピックで金メダル』という夢をあきらめずに頑張り続けた結果、五輪選手にはなれなかったが『ダイヤモンドメダリスト』と呼ばれるようになった。笑顔で毎日歩み、なりたいものになっている人のことだそうで、みんなもダイヤの原石。可能性にあふれている」と笑顔で語りかけ、「得意不得意はチャレンジしないと出てこない。まずはチャレンジして。失敗を恐れないで、やりたいことを表現してみる。素直に表現していくと自分に嘘をつけなくなり、人生を豊かにしていく。「ダイヤモンドメダリスト」になるには、毎日を幸せに生きることが大切。どんな環境だって、必ず好きなことや笑顔になることを心掛けていれば環境は必ず変わる」と呼びかけた。
また、勉強を好きになるコツや夢を持つことの大切さも説き「夢を叶えるために大事なことは『絶対あきらめない心』。誰に何を言われても、自分ができると思ったらできる。なりたい自分になれるし、夢は叶う」と強調。一期一会の大切さも説き「ありがとうという感謝も大事だし、ご縁を大切にすることも大事。今後、何かで頑張っている私を見た時、自分たちも頑張ろうと思うようになってください。私はこれからもみんなを応援し続けるし、頑張ってほしい」とエールを送った。
午後からは金山小でも同様の教室が開かれ、木村さんは身体を動かすゲームと講演で同様にエール。児童たちも将来の夢を明確にし、成長を誓い合っていた。