第50回衆議院議員選挙は27日に投開票され、自民党・公明党の与党が衆院定数465議席の内、215議席に留まり、15年ぶりに過半数を割り込んだ。野党の動き次第では政権交代もあり、今後の政局が混迷している。三つ巴の戦いとなった三重4区では前職の鈴木英敬氏(50歳、自民党、伊勢市)がいわゆる裏金問題など自民逆風の中、いずれも新人の中川民英氏(57歳、共産党、津市)、青沼陽一郎氏(56歳、立憲民主党、伊勢市)を破り、2選を決めた。
小選挙区の投票率は53・84%前後で、前回2021年の衆院選の55・93%を下回る見通し。党派別の議席確定数は自民党191(65減)、公明党24(8減)、立憲民主党148(50増)、日本維新の会38(5減)、共産党8(2減)、国民民主党28(21増)、れいわ新選組9(6増)、社民党1(増減なし)、参政党3(2増)、無・諸派15(1増)。
三重県内の投票率は56・21%(前回56・17%)。小選挙区では、1区は田村憲久氏(自民党)、2区は下野幸助氏(立憲民主党)、3区は岡田克也氏(立憲民主党)、4区は鈴木氏がそれぞれ当選した。
和歌山県は1区が新人の山本大地氏(33歳、自民党)が当選。保守分裂で注目を集めた2区は参院から鞍替えした世耕弘成氏(61歳、無所属)が、引退した二階俊博氏の後継・二階伸康氏(46歳、自民党)らに勝利した。市町村別の得票では新宮市で世耕氏7495、二階氏3590票だった。
三重4区の投票率は58・02%(前回60・76%)。東紀州地域の市町別では熊野市62・78%(前回63・95%)、尾鷲市55・78%(同60・06%)、御浜町62・73%(同63・20%)、紀宝町60・50%(同61・12%)、紀北町60・26%(同70・04%)。三重4区の東紀州地域の各候補者の得票数は表の通り(敬称略)。