熊野市の河上敢二市長(64)は9日、熊野市役所市政記者室で記者会見し、10月17日告示、同24日投開票の市長選挙への出馬を表明した。
河上市長は東京大学卒。農林水産省に入省し、在イタリア日本国大使館一等書記官、大臣官房調査課課長補佐などを経て、平成10年に旧熊野市長に初当選し、これまで紀和町との合併時も含めて現在6期目。今年6月からは三重県市長会長(3度目)、東海市長会長を務めている。
出馬を決意した経緯については、先月21日に市民有志グループからの出馬要請を受けたことと、新型コロナウイルスワクチン接種枠について9月下旬までに集団免疫といわれる市民の70%分を用意できるメドが立ったことを挙げ「市民の皆様からも『コロナ対応を引き続きよろしく頼む』とのお声をたくさんいただいていた。集団免疫の目安となる市民の70%にあたる接種枠を9月下旬までに用意できるメドが立ったことから、現職の立場として一定の責任が果たせるメドもついた」などと説明。「決断には出馬要請を頂いたことが非常に大きかった。多選へのご批判はあると思うが、その経験を生かすべきと考えた。引き続きコロナ対応にしっかり取り組みたい」と語った。
次の4年間については「やはり新型コロナ対策は今後2~3年も喫緊の課題として取り組んでいかなければならないと考えている。しっかりとワクチン接種体制を整え、対策をやったうえでウィズコロナを前提に日常生活を取り戻し、経済の回復・再活性化を図るべく取り組みを進めていかなければならない」と思いを語った。