熊野署(奥山幸伸署長)は20日、熊野市井戸町の県熊野庁舎で秋の全国交通安全運動の出発式を実施。署員や交安関係者らが参加し、交通事故のない地域へ団結を深めた。
運動は21日から30日まで行われ、期間中は▽反射材用品等の着用推進や安全な横断方法の実践等による歩行者の交通事故防止▽夕暮れ時以降の早めのライト点灯やハイビームの活用促進と飲酒運転等の根絶▽自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底―を重点に、各種啓発活動や指導取り締まりを展開する。
出発式には大西浩文副市長や天野長志紀南地域活性化局長、熊野地区交通安全協会の岩本崇会長、地域交通安全活動推進委員協議会の庵前佳生会長ら来賓をはじめ、署員や関係機関、団体の約50人が参加した。
大西副市長と天野局長が「夕暮れ時の事故が懸念される季節であり、事故の無い安全安心な熊野市へご尽力を」と協力を呼びかけ、奥山署長が「県内では昨日現在、交通死者数が32人で前年比12人の減少。管内では今月、高齢男性が運転する乗用車が運転を誤って川に転落し亡くなるという事故が発生しており、人身事故も増加傾向にある。当署としても事故を一件でも減らすよう指導取り締まりを行っていくので、ご理解とご支援を」と訓示した。
その後、パトカーや広報車などが列をなして交通安全広報パレードに出発。薄暮の市街地で運動のスタートを周知するとともに、交通安全へ監視の目を光らせた。