最上級みえの一番星も JA伊勢味1号今シーズン初出荷

 御浜町下市木のJA伊勢統一柑橘選果場で超極早生品種「味1号」の出荷が17日から始まった。最上級のものは「みえの一番星」のブランド名で、三重南紀みかんの本格的なシーズン到来を牽引する。 

「味1号」は三重南紀の温州みかんの中でトップを切って出荷が始まる品種。崎久保早生とサマーフレッシュを交配し、その種子を厳選したもので2008年に品種登録された。酸味の抜けが良く、爽やかな味が特長。例年、露地栽培の温州みかんの中で最も早い9月上中旬に収獲が始まる。 

同選果場では熊野市、御浜町、紀宝町から持ち込まれた柑橘を選別。「味一号」の中でも糖度10度以上、酸度1・1%以下等の基準を満たし、外観が良好なものを選別したものは「みえの一番星」のブランド名で出荷される。一番乗りでの出荷するにふさわしく、すべてのみかんを牽引する力となるようにとの願いを込めて、鈴木英敬衆議院議員が三重県知事時代に命名した。 

甘みと酸味のバランスがよく、緑色の果皮とオレンジに輝く果肉のコントラストが美しい「みえの一番星」はじめとする味一号。JA三重南紀によると、今年は雨不足による育成の遅れが懸念されたが、摘果やかん水管理など生産者の努力で、やや小玉だがしっかりよした味に仕上がった。9月下旬までに県内、愛知県を中心に岐阜、大阪などの市場へ約900㌧の出荷を見込んでいる。

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