三重県熊野建設事務所は5日、県熊野庁舎で令和3年度の優良工事を表彰した。今年度は4件の工事を施工した4企業の4人が受賞。災害対応などの工事を行った2企業に感謝状が贈られた。
県と建設業界が連携して進める「新三重県建設産業活性化プラン」の取り組みの一つで、継続的な技術力の維持・向上につながる取り組みとして推奨すべき実績を収めた受注者及び技術者を表彰する制度。平成26年度から行われている。今年度からは40歳未満の若手技術者の技術力向上に対する意欲を高め、将来の建設産業を担う技術者を育てる目的で若手部門を創設した。
今年度表彰を受けた工事は▽ユウテック及び尾子博之さん(監理技術者)の井田地区海岸海岸高潮対策(人工リーフ設置)工事(その3)▽西美組及び久保雅弘さん(監理技術者)の熊野矢ノ川線(床屋敷橋)ほか2橋橋梁耐震補強工事▽株式会社ナカミチ建機サービス及び徳永眞昭さん(主任技術者)の紀宝町成川での上地3地区急傾斜地崩壊防止工事。若手部門での▽森組及び英雄人さん(主任技術者)の新宮川水系大谷川支川令和元年砂防設備災害復旧工事。
表彰式では同事務所の大江浩所長が日頃の公共工事への協力に感謝するとともに、受賞者の工事内容や成果を称え挨拶。「建設業の牽引者として社会基盤整備や安全安心にご協力を」と呼びかけた。
また、災害復旧の過酷な状況下で迅速に工事を完遂した山口建設と西美組に感謝状が贈られた。大江所長は防災減災、国土強靭化が推進される中で「建設業は地域の護り手であり重要な役割を果たして頂いている」と述べ、2企業の代表者に感謝状を贈呈した。
表彰や感謝状を受けた事業主や技術者らはそれぞれ、今後も品質向上や安全第一の工事などにまい進する決意を語っていた。