南海トラフ情報受け協議 避難路周知など安全対策 熊野大花火17日開催へ準備進める

 熊野大花火大会実行委員会(中平孝之実行委員長)は9日、熊野市文化交流センターで南海トラフ地震臨時情報(注意)への対応について会議を開き、熊野大花火大会を予定通り17日(土)に開催することを確認した。避難路の確認や当日の周知なども行い、観客の不安を払拭していく。

 実行委員や関係機関の代表者ら約20人が出席。市商工・観光スポーツ課から8日に気象庁が発表した南海トラフ地震臨時情報について説明が行われた。

 同情報は、南海トラフ沿いで異常な現象が観測された場合や地震発生の可能性が相対的に高まっていると評価された場合等に、気象庁から発表される。8日に日向灘でマグニチュード7・1の地震が発生したことを受け、2017年11月の運用開始以来、初となる「巨大地震注意」が発表された。気象庁などでは地震発生から1週間ほどは日頃からの地震への備えを再確認し、地震発生に注意しながら1週間程度通常の生活を行うよう呼びかけている。

 実行委員会では様々な角度から同情報への対応を協議。政府の注意しながらも普段通りの生活をという対応をもとに、安全に配慮しつつ普段通り17日の開催に向け準備を進めることを全会一致で決定した。

 中平会長は「大会まであと一週間あるので、その間に色々なことが起こる可能性もある。その時々に実行委員会を開催し協議したい。来て頂く人の安全安心が一番重要。避難経路や避難場所の再確認も行っていきたい。これまではプログラムの中に避難経路を記していたが、一部別の印刷物を渡したい。土曜日ということでぜひとも予定通り開催し、地域の経済にも貢献したい」と話した。

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