大きな夢の実現を 熊野市成人式 146人の門出を祝う

 人生の新たな節目おめでとうございます―。熊野市は3日、市民会館で「熊野市二十歳を祝う会」を開き、146人の門出を祝った。

 成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、昨年からこれまでの「成人式」の名称を「二十歳を祝う会」に改めて実施。会場には色とりどりの振り袖で着飾った女性や新調したスーツ、羽織袴の若者たち107人が続々と集合。華やかなムードに包まれた中、若者らが久しぶりの友人たちとの再会を喜ぶ姿が見られた。

 式典は石田太陽(木本中卒業)、宇衛心音(同)、川口咲良(有馬中卒)、小林一翔さん(同)の4人が実行委員となって進行した。はじめに能登半島地震の犠牲者に黙祷を捧げ、国歌を斉唱。主催者を代表し倉本勝也市教育長が「熊野市で生まれ育ったことを誇りとして歩んで頂きたい。皆さんの門出を心から祝福し、お一人お一人の前途に幸多からんことを心よりお祈りいたします」と式辞。

 河上敢二市長は「大きな夢、高い目標を掲げ、実現に向けて努力を重ねて。友達や家族を大切に素晴らしい人生を」とはなむけの言葉。少子高齢化が進む中で「ぜひ、将来の熊野市を背負って立つ思いを持って」と期待を寄せた。来賓を代表し久保智市議会議長が「出会いを大切に、人生を切り拓いて」。谷川孝栄県議が「みなさんは熊野市の宝。限りない可能性の中に夢を見つけ突き進んで」と祝辞を述べた。

 この後、新成人を代表し石田、川口さんがこれまで支えてくれた家族や地域への感謝を示し誓いの言葉。川口さんは教職の道へ、石田さんは更に高いステージでのラグビーに向け邁進していることを語り「熊野の一番の魅力は人と人との繋がりや人の温かさであると思います。20歳を迎えたこれからは自分たちが支える側として、この熊野の良さを守っていきたい。熊野市の人間として、一人の大人として恥じない行動をすることをお誓い申し上げます」と宣誓した。閉会後は地区ごとに記念撮影を行った。

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