熊野市の新鹿小学校で10日、全校児童を対象とした環境学習の授業が行われ、児童たちが紙パックを再利用する紙すき体験で、環境への理解を深めた。
講師に三重県環境学習情報センターの環境学習推進員・太田秀和さんと大山恭子さんを迎え、はじめに大山さんが「紙」について説明。「紙は木から出来ていて、紙を無駄遣いすると木がなくなってしまう。捨てるとごみになるが、新しく生まれ変わらせることができ、これをリサイクルと言います。紙パックが5つあればトイレットペーパーが1ロールできるので、リサイクルに出しましょう」などと呼びかけた。
その後、実際に紙パックの紙を活用した紙すき体験が行われ、児童たちはナイロンを取り除いた紙パックを水と一緒にミキサーにかけ、木枠に流し込んで模様付け。アイロンをかけた後新聞紙に挟んで乾燥させ、ハガキを完成させた。ハガキの紙すきは白と青の2種類に挑戦。児童たちは紙パックを再利用して作った自作のハガキを手にし、環境への理解を深めていた。
完成したハガキは町探検の授業などでお世話になった町民への礼状などに使用するという。