熊野市教育委員会は5日、井戸町の市文化交流センターで「熊野市通学路安全推進会議」を開催。三重県、国交省紀勢国道事務所、市、五郷小、飛鳥小、飛鳥中など関係機関の代表者が出席し、児童生徒の安全な通学の確保へ意見を交わした。
開会にあたり市教委の伴充学校教育課長が「取り組み開始から10年。目に見える形で通学路を改善して頂いている。交通環境整備はもちろん、通学に支障があった生徒の柔軟な対応にもつなげて頂いていており、感謝したい。今日は6月23日に実施した点検と昨年度の対策状況を共有していただく。今後も関係機関が連携して子どもたちの登下校の安全確保を行っていくのでご協力を」と挨拶。今年度の点検対象である五郷小、飛鳥小、飛鳥中の通学路について点検結果を示した。
それによると、同校区では国道309号を中心に、42号や169号、市道を含めて危険箇所を16ヵ所確認。▽歩道が狭い箇所で走行車が結構なスピードで通り過ぎる▽歩道が非常に狭く、車と接触する危険が大きい▽橋の欄干が低い▽学校に入るため横断する道に横断歩道がない▽歩道が狭くガードレールがない▽草木が生い茂って見通しが悪い―などの現状が示され、各関係機関職員がそれについての対策を説明した。
引き続き昨年度の点検対象校区だった有馬小、有馬中、金山小、入鹿小、入鹿中の通学路危険箇所計21ヵ所について対策の現状を説明。カーブミラーの取り換えや看板・グリーンベルトの設置、交通指導取り締まりの実施など、来年度にかけて可能な限りの対応を進めており、構造上困難な場所など対応が難しい箇所については安全指導の実施を行っていくことを示した。
最後は来年度の点検実施校区(新鹿中、木本中学校区)を確認した。