機敏な動きで記録も上々 東海消防救助技術指導会 出場隊員の壮行会

 熊野市消防本部(北畑亨消防長)は25日、「第51回消防救助技術東海地区指導会」に出場する隊員の壮行会を行った。

 同指導会は東海地区の救助隊員が一堂に会し、災害発生時に住民の生命や身体を守るために習得した救助技術を披露するとともに、技術や知識を相互に交換・研さんしあうことを目的に開催しているもの。今年は今月27日(木)に鈴鹿市の三重県消防学校で開催され、愛知、岐阜、三重の3県から約700人の参加が見込まれている。熊野市消防本部からは谷彰洋さん(44)を指導者として、ほふく救出の種目に桑原寛之(26)、山本凜(22)、藤森悠太さん(26)の3人が出場。今年4月から延べ30回以上の訓練を重ね、6月には大府市消防本部での合同訓練に参加するなど鍛錬を重ねてきた。

 壮行会は紀和町の市消防本部紀和分署で行われた。出場する隊員たちは消防幹部、仲間たちが見守る中、ほふく救出の訓練の成果を披露。空気呼吸器と命綱を着装し、煙が立ち込めていると想定された長さ8㍍の煙道内を検索して素早く要救助者役を助け出した。今年4月から連日訓練を積んできた出場者は機敏な動きを見せ、この日は上々のタイムとなる41秒40の記録を出した。

 この後、北畑消防長が訓練を重ねてきた出場者を讃え「訓練当初はミスが目立ち、タイムのばらつきもあったが、格段のレベルアップは一目瞭然。猛暑の中で訓練や努力を重ねた成果であり、長期間お疲れさまでした。実力を遺憾なく発揮し、県代表として全国大会出場を果たすべく、市消防本部の代表として本番に臨んでください」と激励。桑原さんは「この2年間、休みの日も訓練をしてきた成果を本番に出せるよう、全国大会に出られるよう、協力してくださった方への感謝の気持ちで頑張りたい。また、この大会だけで終わりではなく、今後の職務に生かすことはもちろん、後輩にもつなげていきたい」と大粒の汗をぬぐっていた。

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