「一般国道42号新宮紀宝道路」が来年秋に開通予定となっていることから、機運醸成や活性化を図り地域の魅力や念願の道路完成を発信することを目的とした記念イベントが計画されている。両市町によるイベント実行委員会が24日に発足し、総会が新宮市役所で開かれた。委員長に田岡実千年市長、副委員長に西田健町長、両町の商工会議所、国・県、市町らの代表者が名を連ね、命の道・地域活性化の道としての効果に期待を寄せた。
新宮紀宝道路は、紀宝町神内(起点)~新宮市あけぼの(終点)までをむすぶ延長2・4㌔、幅員12㍍の自動車専用道路。輸送時間の短縮や緊急医療活動の支援、渋滞緩和による地域相互の振興と発展、台風等による土砂災害や南海トラフ地震等の地震災害時におけるネットワークを構築し、救命活動や地域振興支援など様々な効果が見込まれている。熊野川河口部では紀宝町と新宮市にまたがる「熊野川河口大橋」(821㍍)が連結し、周辺道路の整備も並行して開通へ着実に進んでいる。
開通記念イベント案としては、マラソン、ウォーキング、サイクリング、綱引き、花火打ち上げ、小学生による橋上での撮影、記念コンサート、消防艇・巡視艇による放水、大漁旗を掲げた漁船やヨット、クルーザーによるパレード、地元高校書道部や書画家などによる橋名披露、橋を活用したギネス記録への挑戦などが案として挙がった。
来年度は「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産登録20年を迎える記念すべきタイミングでもあるとし、田岡委員長は「二度とないタイミングをみなさまとともに盛り上げていきたい」、西田副委員長は「私にとっては鵜殿村長時代から20年以上前からの願い。新熊野大橋が開通した時も盛大にお祝いしたという話を聞いた。幹線ルートが増えるのは、いろいろな意味で大きな効果を発揮する。今の時代にふさわしいイベントで盛り上げたい」と地域の悲願成就を盛大に祝う意欲を見せた。
実行委員会の役員は次の通り。
▼委員長=田岡実千年
▼副委員長=西田健
▼監事=関康之(新宮商工会議所会頭)、田尾友児(紀宝町商工会長)