3日まで境内に設置 芽の輪くぐり「清め給へ」 大馬神社で夏越の大祓

 熊野市井戸町の大馬神社里宮で6月30日、夏越の大祓(なごしのおおはらい、茅の輪くぐり)が斎行された。

 夏越の大祓は穢れを人形(ひとがた・人の形に紙を切り抜いたもの)に託して茅の輪をくぐり、心身を清めて今年前半の罪や穢れを祓い、年越の大祓いまでの半年を新たな気持ちで過ごすことが出来るように祈る神事。この時期は夏の暑さが始まる事などで心身が疲れたり気力が衰えたりし、病気の流行期と考えられており、病気などせずに盛夏を乗り越えられるようにとの願いも込められているという。

 前日から同神社総代会と奉賛会の会員らが地元のチガヤを編んで直径2㍍の茅の輪を用意した。今年はコロナ関連の制限を撤廃。神社関係者と一般参拝者ら30人あまりが参列し、神事を執り行った。

 山東美晴宮司が罪穢れの大祓いなどを祈願。引き続き、参列者が「祓へ給へ、清め給へ」などと唱えながら左、右、左の順に茅の輪をくぐり、最後は神前に進んで2礼2拍手1礼で下半期の無病息災を祈願した。

 茅の輪は7月3日(月)まで境内に設置する予定。同神社総代会の三角田愼二会長は「今年前半の穢れをお祓いいただき、いよいよアフターコロナで通常の生活を取り戻すことになる。ぜひ皆さんにお参りいただき、健康で日々の生活を楽しく過ごしてもらえれば」と話し、山東宮司は「人形は常備しており、ご参拝いただければ後日神社にてお祓いのうえ焼納させて頂きます」と多くの参拝を呼び掛けた。

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