熊野市・南牟婁郡の小中学校と特別支援学校の児童生徒を対象にした「きなん小中学生俳句コンクール」が今年も行われる。今回は「ハイクの世界は自由だ。素直なアタシの十七音」をキャッチコピーに、夏から秋へ移りゆく季節の中の風景、動物、草花、行事、遊びなど見たり感じたりした作品を受け付ける。募集期間は7月10日(月)から9月29日(金)まで。
県内第1号のコミュニティスクールである県立紀南高校の取り組みの一環で、地域の児童生徒が俳句づくりを通じて表現力を高め、豊かな感性を育むことや、生徒が運営に関わることで今後の学びにつなげることが目的。コンクールは6年前に始まり、今回が6回目。御浜町俳句会が審査、道の駅「ウミガメ公園」が作品展示で協力している。前回は熊野市・南牟婁郡の小学校8校308人から257句、中学校7校から649句、計957句の応募があった。
今月20日に同校で開かれた説明会で、辻孝明校長は「高校生が俳句を主催するのは全国的に見ても珍しい。小中学生が新たな自分を発見する機会になったらいいなと思います」と話した。
生徒会の上地宗太会長は小中学生に「私自身授業で俳句をして、自分以外の生徒との作品交流があって色々な表現の仕方、季語の使い方など多様性を学ぶことが出来た。小中学生にも俳句は勉強になり言葉の使い方や表現の仕方を学べる場となると思います。ぜひ、俳句を勉強して頂けたら」と参加を呼びかけた。
コンクールのポスター(イラスト)は毎回、同校美術部の生徒が担当しており、今回は岡﨑紫音部長(3年)が手掛けた。「俳句と聞くと古いイメージを持つ人が多いと思ったので、和洋折衷で可愛らしく今どき感を出しました」と岡﨑さん。小中学生に自由な発想を大切にして欲しいと願いを込め、キャッチコピーとイラストを制作したという。
コンクールの問い合わせ先は、紀南高校内「きなん小中学生俳句コンクール」係(電話05979・2・1351番)へ。