地域福祉に役立ててもらうため、県立紀南高校JRC部は16日、御浜町社会福祉協議会に通算11台目となる車いす1台を寄贈。贈呈式が同日に同町福祉健康センターで行われ、前川賢翔部長(3年)と登立海月副部長(同)、奥地香音さん(1年)が同町社協の川本集一会長に車いすを届けた。
JRCとは「Junior Red Cross」の頭文字をとったもので、青少年赤十字の意味。同部は町の福祉に貢献するためにさまざまな活動を行っており、車いすの寄贈は「健康、安全、奉仕、国際理解・親善」を柱とする部活動の一環。車いすは校内や近隣で回収したアルミ缶110㌔での収益で購入。また、収益の一部は町内に高台などへ避難の目印となる防災ピクトグラムの設置費用としても使用するため、7月に役場に寄付するという。
前川部長が「先生方、地域のみなさまが協力してくれました。どうか役立ててください」と伝えると、川本会長は感謝状を手渡して「車いすを必要としている人が多くなっています。大切に使わせていただきます」と伝えた。
寄贈された車いすは、デイサービス利用者らの普段使いのほか、必要に応じて貸し出しもするという。