国の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を活用した新たな取り組みとして、御浜町は①全小中学校の給食費無償化②0~2歳児の保育料無償化―の実施を検討している。これらにかかる費用等を組み込んだ本年度一般会計補正予算(第3号)を6月6日(火)から開会する町議会定例会に提出する予定で、議会からの承認を得られれば事業化される。
エネルギー・食料品価格などの物価高の影響を受けた町民や事業者への支援を行うためのもの。給食費の無償化は、小学校5万561食、中学校2万6424食分。早ければ本年度6月分から実施し、来年3月までの10ヵ月分を支援する。また、保育料の無償化については、認定こども園阿田和、志原保育所に通う0~2歳児までの保育料を無償化(早期延長保育料は除く)する。対象者は50人(0歳児7人、1歳児23人、2歳児16人、転入4人)。こちらは今年6~来年3月分を補助する。
紀宝町は昨年7月から町内の幼稚園、保育所で、小中学校では9月から今年3月分までの給食費の無償化を実施。保護者からも経済負担軽減につながると好評で、たくさんの要望を受けて本年度も継続している。紀宝町は自主財源を活用しての事業であり、今後も無償化は続いていくとみられる。一方、御浜町は国の交付金を活用して実施するため、交付金が終了した後も自主財源で続けられるのか、どのような予算編成を行っていくのかに注目が集まる。
大畑覚町長は「次年度以降の約束はまだできませんが、来年以降も財源の確保への努力を行いたい」と話した。