第9回「オール熊野フェスタ」が28日、熊野市駅前で開かれ、イベントを待ち望んだ子どもからお年寄りまで過去最多の約1万2千人(主催者発表)が来場。ステージや物産を楽しみ、630人が一斉にめはり寿しをほうばる新記録も打ち立てた。
熊野市と同フェスティバル実行委員会(野地伸卓実行委員長)が主催。「絆・賑わい」をテーマに、市内全域の物産販売や芸能を一堂に集め、地域の住民同士の一体感を深めて、地域の活力再生、市全体の活性化につなげる目的で開催されており、今年は4年ぶりに盛大に催された。
会場には「オール熊野マルシェ」と題した物産展が並び、市内特産品や飲食物、市と交流のある宮崎県日向市や広島県熊野町からの出店、ボルダリングや消防・自衛隊・JRの展示、にいひめちゃんトランポリンコーナーなども開設された。周辺では「熊野いこらい市」も同時開催され多くの人で賑わった。
M’sの子どもたちのダンスで賑やかにイベントがスタート。オール熊野合唱団や紀和瀞流太鼓、金山相撲とり踊り、松原獅子神楽、磯崎の舟唄、木本奉仕委員会の木遣り唄といった伝統文化が次々と披露された。
三重高校ダンス部は総勢116人で来熊し、高校日本一のダンスパフォーマンスで魅了。熊野市出身の西優彩咲さん(3年)もキレキレのダンスでチームを引っ張った。
ここで河上敢二市長が歓迎挨拶。来賓を代表し鈴木英敬衆議院議員が「熊野サイコー」と地域の元気を讃え、祝辞を述べた。休憩を挟んでは日向市の「ひょっとこ踊り」、市民ら参加型の「みんなで踊ろう!笑顔のフラダンス」「みんなで歌おらい!歌好き全員集合!」、木本高校吹奏楽部の演奏が繰り広げられた。「みんなで踊ろう!『Timing~タイミング~』」では小さな子どもたちも元気よく踊り、拍手を浴びた。
また、熊野の郷土料理「めはり寿し」を来場者が一斉にほうばる「みんなでめはり『新記録に挑戦』」では、これまでの記録615人を上回る630人が参加し、見事、新記録を達成した。
最後は野地実行委員長が4年ぶりの開催への想いを語り、来場者に感謝の挨拶。最後は熊野名物の「もちほり」で締めくくった。