熊野市観光協会(中平孝之会長)は25日、市労働福祉会館で定期総会を開いた。4年ぶりの開催となる熊野大花火大会への花火費としては1億650万円を計上した。
総会には来賓の河上敢二市長をはじめ、会員ら約20人が出席した。中平会長は挨拶で「今年のゴールデンウィークは国道の渋滞が凄かったと伺っており、花火もかなりの客足が見込めると思われる。4年ぶりの熊野大花火を成功に導くために皆さんの協力が不可欠でが、現在は企画運営などすべての見直しを行っているところであり、すべての面でご協力をお願いしたい。また、体験観光や海外との交流などいろんなことに取り組んでいきたいと考えており、こちらもご協力を」と語った。
引き続き、河上市長から観光事業功労者として、牟婁合同運送(榎本正一代表取締役)、南郷運輸(花尻和典同)、井戸町の和田利信さんに感謝状を贈呈した(和田さんは欠席)。
河上市長は「コロナ禍の厳しい状況でも大変頑張っていただいており、これまでになかった取り組みで岐阜県山県市の小学生に研修旅行として定置網体験など行っていただき、好評を得ている。さらに伝統存続のための花火も打ち上げて頂いた。その時の花火の美しさもあり、多くの来訪者を期待している。運営の中心はやはり観光協会の皆さんであり、熊野市の名を全国にとどろかせることができる一大イベントをぜひ成功に導いて頂きたい」と祝辞。来年の熊野古道世界遺産登録20周年に向けての期待を込め「観光は市の基幹産業の一つであり、再活性化できるよう努力していきたい」と述べた。
この後、議事に移り熊野大花火大会の実施、郷土物産の普及宣伝、熊野市観光公社との連携、情報発信の充実、地域おこし協力隊観光事業の充実、IVUSA(国際ボランティア学生協会)との連携、ふるさと大使や熊野市観光比丘尼の活動支援、クマノザクラマップの普及・活用などの事業計画を承認。アニメツーリズム協会による「凪のあすから10周年企画」等の観光振興や中国の上海市静安区観光協会との交流を再開することも確認した。
役員改選も行われ、中平会長ら全員を再選。「他の地域より集客が増えることを念頭に活動を進めたい」と決意を新たにした。今年度役員は次の皆さん。
▼会長=中平孝之▼副同=糸川佳男、川原直美、紀の川良子、河上哲治▼理事=西地隆彦、里口健一、林伸行、速水一成、堀後伸司、山本方秀、和田いく子、赤阪俊一、湊良直、田野栄一、榎本千恵、内海里江▼監事=岩本育久、中川康司。