楽しい思い出に感謝 「またいつか空を」 傷んだ鯉のぼりを供養

 七里御浜鯉のぼりの会(森岡忠雄代表世話人)は14日、熊野市木本町の祐福寺(北知秀住職)で「こいのぼり供養祭」を行った。同会主催では今年で最後となった七里御浜海岸の「泳げ!鯉のぼりくん」で、多くの人を楽しませ、風雨によって修復不能となった約100匹の鯉のぼりに感謝の思いを込めた。

 森岡代表をはじめ歴代の代表世話人ら約20人が参列。森岡代表が「初夏の風物詩である鯉のぼり。七里御浜の海岸に大群が泳ぎました。熊野灘に向かって悠然と泳ぐその姿にしばし足を止め、活力をもらった人も少なくないでしょう。さまざまな人たちの思いを託されながら、悠々と泳ぐ鯉のぼりによって、たくさんの人々が大切な人たちとの記憶を思い出し、また大事な人たちと思い出を作ったことでしょう。そんな鯉のぼりにも 役目を譲る時が来るものです。本日ここに 感謝の思いを込めその鯉のぼりたちを供養いたします。ありがとう『鯉のぼりくん』。またいつか志を継ぐ人たちによって熊野の空を泳ぐ日まで」と感謝の言葉を読み上げた。

 続いて、北住職の読経が響く中、参列者一人ひとりが焼香して鯉のぼりを供養した。森岡代表は「これで一区切り。活動を受け継いでくれる人を見つける使命を感じています」と話していた。

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