「自分たちにとっての〝福祉〟とは?」―。御浜町立阿田和中学校は8日、同町社会福祉協議会の協力を受け福祉体験学習を実施。1・2年生48人が福祉という言葉にはたくさんの想いや配慮が込められていることを学んだり、認知症に関する話を聞いたり、車いすを体験したりしていろいろな立場の人の気持ちを理解し、支え合う心を育んだ。
1年生は社協職員からの講話を聞き、暮らしの中ではいろいろな事情を抱えた人たちがいて、互いの違いを認め合いながら生活していくことが大切だと学習。それを踏まえてフラフープを使った通称「ヘリウムリング」というゲームに挑戦。これは数人でチームを組みフラフープを人差し指に乗せて離れないようにしながら床に下ろすというもので、全員が同じスピードで下ろさないとズレてしまってうまくいかない。そこで生徒は声を掛け合って意思疎通するなど周囲と息を合わせて取り組み、協調性を養った。
2年生は車いす体験。体験者と介助者の2人1組になり、車いすを準備するまでの手順や注意事項を学習した後、利用者役が車いすに座り、介助者役はいすを注意深く押していった。段差やデコボコな道、狭い道、曲がりくねった道などを通る際、介助者は利用者が不安にならないよう、声をかけるなどして思いやった。