開催に向け準備進む 4月上旬に決定へ 熊野大花火 約150発を試し打ち

 熊野市木本町の鬼ヶ城やケーソン付近で24日夜、熊野大花火大会に向けた試射が行われた。新型コロナウイルス感染症の影響で熊野大花火大会は3年連続で中止となっていたが、今年は8月17日の開催に向け準備を進めている。4月上旬に開催を決定する予定という。

 試射は花火の色や形などを確認するもの。夜の帳が下り始めた午後6時30分過ぎから、熊野大花火大会に参加する花火業者が、ゆっくりと3~7号玉合計約150発を打ち上げた。

 会場付近では花火実行委員会や関係者らが花火一発一発をチェック。趣向を凝らした円形の花火などもあり、4年ぶりとなる熊野大花火大会で観衆に喜んでもらえるよう、鋭い目を光らせていた。

 また、堤防や海岸には花火を見物しようと多くの市民らが訪れた。木本町の男性は「今年こそは大花火をという思いがあります。試射にも関わらずこれだけ多くの人が浜にやってきた。みんな、楽しみにしています」と夜空に咲く花火を見上げていた。

 熊野市観光協会の中平孝之会長は「4年も熊野大花火大会ができていない。大花火の原点は精霊供養。これまで規模を縮小して精霊供養だけは続けてきたが、本格的に御霊をしっかり供養したい。4月上旬に熊野大花火大会を開催するかどうかを正式に決定したい」と話していた。

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