熊野市有馬町の有馬幼稚園(山田量大園長)は15日、南泉寺本堂で保護者と園児のお茶会を開催。園児が点てたお茶を保護者が頂き「美味しく頂戴しました」と笑顔を見せた。
同園の白組園児はこの1年間、毎月1回の割合で裏千家淡交会南紀支部の九鬼宗由さんと下村宗欽さんを講師に、茶道を学んできた。この日はその集大成として、お母さんにお茶を点てたもの。
正座して向かい合った親子に対し、九鬼さんが姿勢やお茶菓子の頂き方など作法を指導。子どもたちが茶筅でお茶を点て、母親らは茶碗を手に取ると「お点前、頂戴いたします」とゆっくり味わった。
大半の母親が初体験とあり、作法をしっかりと身につけた子どもたちの姿に感心した表情。見守った山田耕治理事長は「大変感動しました。茶道は思いやりの気持ちが育まれ、心が優しくなる。そして、思いやりの気持ちは相手に対してだけではなく、自分も優しくなる。小学校に行っても、優しく思いやりの気持ちをもって友達を大切に、人や物をも大切にできる人になってください」と呼びかけた。