岡地から馬ノ戸へ祷渡し コロナ終息や平和祈願 大馬神社里宮で節分祭を斎行

 熊野市井戸町の大馬神社里宮「八幡様」で3日、節分祭が行われた。氏子ら約30人が参列し、無病息災などを祈願した。

 節分は立春の前日で、その名の通り季節を分ける日。全国的に「鬼は外、福は内」の掛け声とともに福豆を撒き、厄除けを行う行事が行われる日でもある。

 山東美晴宮司が大祓や新型コロナウイルスの終息を祈願し祝詞奏上。総代会の三角田愼二会長らが玉串奉奠した。節分祭の神事の最中には、どんと焼の鉄釜に神殿から種火が移された。氏子の手で祈祷を受けた御札などが焚き上げられた。引き続き、三角田会長らが「鬼は外、福は内」と叫びながら福豆を撒いた。参拝者には福豆や厄除けの品などが配られた。

 また、節分祭を前に岡地町内会から馬ノ戸町内会へ祷屋を移す「祷渡し」も営まれた。三角田会長によると、これまで「祷渡し」は11月の里宮の例大祭後に行っていたが、今回から1月6日の奥宮の例大祭後に変更した。

 三角田会長は「3年、コロナで従来の生活が出来なかったが、社会情勢が変わってきた。今後は社会、経済活動が動き出す。節分祭で気持ちを新たに、自分自身で感染対策に気をつけながら、社会にあった活動をしていなかければと思いました」と気持ちを一新。山東宮司は「コロナも戦争もなくなり、皆さんが平穏に元気に過ごせる一年になれば」と話した。

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