三重4区選出の鈴木英敬衆議院議員は14日、熊野市の鬼ヶ城センターで国政報告会を行った。国土強靭化や次世代に祖国を残すための防衛予算、公職選挙法を含めた憲法改正などへの想いを語った。
鈴木代議士は「政治家として三重県知事に初当選させて頂いたのが12年前のうさぎ年。初心に戻って頑張りたい」と述べ、東日本大震災、紀伊半島大水害を振り返った。
「知事になって最初に皆さんとともに苦しい、悔しい思いをしたのが紀伊半島大水害。あの時からこの地域を良くしたいという想いでやってきた。今日(14日)は紀宝熊野道路の中心杭打ち式がありました。御浜町で初めて高速道路の槌音が聞けるところまでやってきて感無量。しかし、人口減少下で地域をもっと良くする国土強靭化はまだ道半ば」と鈴木代議士。今年は防災減災、国道強靭化計画5ヵ年計画の次を決める大事な年とし「地域課題は待ったなし。しっかりやっていきたい」と力を込めた。
安倍晋三元総理を銃殺した山上徹也容疑者が起訴されたことについては「山上容疑者に同調するなどとんでもない。殺人ですから。でも、起訴されても安倍総理は戻ってこない。私達が遺志を引き継いでやるしかない」と述べた。鈴木代議士は安倍元総理の「防衛予算は次の世代に祖国を残すための予算。だから国家の意思を示さなければならない」との言葉を紹介。尖閣諸島に迫る中国船への対応、自衛隊員の待遇改善、災害時にも活躍するヘリや輸送機のメンテナンスなど「防衛予算は日常の暮らしを守る予算でもある。それをしっかり説明した上でどういう財源が必要かをしっかりやらせていただきたい」と決意を語った。
また、公職選挙法に関連する一票の格差について、都市の議員が増え地方の議員が減る状況を「地方の声が届きにくくなる」と危惧。「憲法9条の議論も大事だが、一票の格差だけでなく、地域の課題、社会情勢の変化を勘案し、地方の声が届きにくくならないようにしなければならない。憲法を改正し公職選挙法を変えなければ今のまま」と語った。
鈴木代議士は三ツ矢憲生前衆議院議員に敬意を表し、最後は後援会員ら来場者に「政治家をお育て頂く、現場の声を教えて頂く存在であって欲しい。チームとして地域を良くするためお力添えをお願いします」と呼びかけた。