古式ゆかしく弓引きも 産田神社例大祭 舞姫も華やかに舞う

 安産の神様として知られる熊野市有馬町、産田神社(山川均宮司)の例大祭が10日に営まれ、大勢の参拝客らで賑わいを見せた。

 同神社はイザナギ、イザナミの命が火の神を産み、難産だったが神社の産湯を使ったことで元気な子どもに育ったと、昔から言い伝えられている。今年も感染拡大防止のため、来賓を少人数に留めて神事を斎行。奉飯の提供や餅ほりは自粛となった。

 午前10時から営まれた神事には、山川宮司や同神社責任役員の仲森弘亘さん、来賓の河上敢二市長、谷川孝栄県議、岩本育久市議、川口朋市議、岩本有史市議、中平孝之熊野市観光協会長らが参列。山川宮司の祝詞奏上に続き、いずれも有馬小5年生の脇本陽菜、岡田結衣さんが浦安の舞を、九鬼ゆい、湊真央さんが豊栄舞を奉納した。

 悪魔祓いの弓引きでは、山城敏さん(74)と間部典應さん(66)が勇ましく矢を放った。境内ではさんま寿司の販売や、奥有馬自治会(仲森安司会長)によるぜんざいのふるまい、景品付きスマートボールなどもあり、参拝客を喜ばせていた。

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