熊野市の河上敢二市長は5日、熊野市井戸町の市文化交流センターで年頭記者会見を行い、3年連続で中止となっている熊野大花火大会については「コロナについては政府において2類から5類へ変更する検討を進められているところ。そのような動きを考えると、市としては観光協会の意向を最大限尊重するが、現時点では市としては開催する方向で考えている」と語った。
会見ではコロナの影響と支援策、今月20日から来月末まで開催する「第13回辛いものフェア」、今後の行事予定について説明した。
コロナ関係については「水産業・商業で『悪化』と回答した割合が昨年10月・11月から12月で好転してきている。集客施設については令和元年11月と比較して道の駅熊野・花の窟、おもてなし館、駅前特産品館で売り上げが増加。スポーツイベントは通常通り行っており、11月までの数字では約1万4000人、前年比で1・65倍。このまま推移すれば2万5000ぐらいにはスポーツ宿泊が回復すると見込んでいる」と説明。ワクチン接種については「4回目、5回目接種の数字が大幅に落ちている。できる限り多くの皆さんにうっていただきたいという強い思い」とし、2月以降は乳幼児(生後6ヵ月~4歳)、小児(5歳~11歳)の接種も進めていくことが示された。
また、年度内のスポーツイベントとしては2月に自転車・高校女子ラグビー・柔道・小学生ソフトテニス、3月に大学生・社会人のソフトボール大会を開催予定とし「各種イベントについても、ウィズコロナを前提においても開催はそれぞれでの判断になると思うが、今までのような細かく気を使いながらのやり方にはならないのではないかと考えている」と見通しを示した。
会見では新年度の考えについても触れ「人口減少や出生数の少なさには危機意識を感じており、具体的な対策はないが何らかの手立ては持たないといけないと考えている。また、市の行政運営については平常ベースで色んなことを行い、市民生活や市における社会経済の状況を平常時に戻していきたいという強い思いで進めないといけないと考えている」と強調した。