11月に開かれた第14回全日本少年春季軟式野球大会三重県予選に優勝し、来年3月21日から静岡県で開催される全国大会に出場する有馬中野球部が5日、熊野市役所で河上敢二市長を表敬訪問。優勝報告と合わせて全国大会への意気込みを語った。
尾鷲・熊野地区の代表として出場した有馬中は、1回戦を不戦勝、2回戦では桔梗が丘中(伊賀地区)に4―1、準決勝では明和中(松阪・多気地区)に2―0で勝利して決勝へ。1点を争う息詰まる展開となった決勝の朝陽中戦は、同点で迎えた最終回に濱野侑大君がサヨナラ打を放ち、3―2で三重県王者となった。
12人の部員は松田元校長、杉坂恒明顧問、立嶋一毅副顧問の引率で熊野市役所訪問。杉坂顧問が「この冬は全国で勝てるチームを目指してキャプテンを中心に厳しい練習に取り組み、少しでも良い報告ができるよう頑張ります」と意気込み、平野空雅主将が「出場するからには三重県の代表として、郷土の名誉にかけて優勝を勝ち取ってきます。全国大会には多くの強豪が出場しますが、そこに負けない準備をこの冬に1人1人しっかり取り組み、プレーを通じて日頃お世話になっている方々に感謝を伝えたいです。力を余すことなく精一杯頑張ってきますので、応援よろしくお願いします」と決意を新たにした。
河上市長は「全国では一戦一戦大事に戦ってほしい。私も中学は野球部。野球はチームスポーツなので、1人がミスをしてもほかの人でカバーし、7イニングの間には必ずどこかでチャンスは巡ってくる。そのチャンスできちんと結果が出せるために必要なのは集中力と思うので、練習から集中力を欠かさずにしっかり取り組んで、熊野市や有馬中学校の名前を全国に広めてください。活躍を期待しています」と激励。倉本勝也教育長も「これだけの人数で大きな学校と対戦して勝ち抜いたのは、大変喜ばしい結果。全国大会でも力一杯頑張って」とエールを送った。
有馬中のメンバーは次の皆さん。
▼顧問=杉坂恒明▼副顧問=立嶋一毅▼選手=平野空雅、嶋勇希、濱野侑大、久保颯、田岡楓馬、濵口空大、中西伊吹、榎本聖也(以上2年)、山本竜摩、仲森恒太朗、和田尚人、中島大翔(以上1年)。