来春の第95回記念選抜高校野球大会の三重県21世紀枠推薦校に選出された木本高校(松本徳一校長)へ15日、三重県高校野球連盟の岩出卓会長と栗谷佳宏理事長が訪問。岩出会長から榎本和真主将へ、日本高校野球連盟と選抜高校野球大会主催の毎日新聞社連名の表彰状が手渡された。
21世紀枠は各都道府県秋季大会で8強、加盟校が多い地区は16強入りした学校を対象に、困難の克服やマナーの模範、文武両道などを評価する甲子園の出場枠。2001年の第73回大会から採用されている。
選考は各都道府県の高野連が推薦校の1校を選出し、木本が入る東海地区では三重、静岡、愛知、岐阜それぞれの推薦校から1校を21世紀枠「候補校」に選出する。候補校は12月9日に日本高野連から9校が発表され、再度の選考を経て来年1月27日に21世紀枠「出場校」が決定する。
岩出会長と栗谷理事長は「わずか13人と少人数での活動ながら、強豪校にひけを取らない成績であること、地元の方やOBが手伝いに来るなど、地域密着型のチームであることを評価した。冬季期間中には工夫を凝らした練習で強化を図ったことも聞き、現在も自分たちで練習メニューを考えながら強豪校と対等の試合をしている。我々も何とか甲子園へ出したいという気持ち」と評価した。
榎本主将は「推薦校に選んで頂いた事で、まだ甲子園に行くチャンスがある。県大会準々決勝までは自分たちの野球ができましたが、課題も見えたのでしっかり改善していきたい。地域の方々からも声をかけてもらうことが増えました」と、久保尊副主将は「選抜を目標として、発表の日までしっかり準備していきたい」とコメント。西垣戸洋一監督は「推薦校への選出は嬉しいの一言。経験豊富で地に足をつけたプレーができていたことから26年ぶりの4強に入ることができた。また、OBの方々も毎日3~4人に顔を出していただき、練習補助や技術的な指導もしていただいている。甲子園は地域の夢であり、地域の皆様の応援をやりがいに感じ、練習に励んでいきたい」と話した。