11、18日も打ち上げ花火 秋の夜空彩る大輪 熊野市 くまの観光PR花火好評

 熊野市の木本港周辺で4日、「花火のまち熊野観光PR花火」が打ち上がった。熊野大花火大会に代わる観光花火で、趣向を凝らした花火が秋の夜空を彩った。今後も11、18日のいずれも金曜日午後6時30分から木本港防波堤などから打ち上げ花火が予定されている。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、夏の熊野大花火大会が3年連続で中止。市では人々から「花火のまち熊野」のイメージが薄れつつあるとし、来年の熊野大花火大会再開に向けて、花火のまちをPRしようと今月4、11日のいずれも金曜日に、「花火のまち熊野観光PR花火」を計画した。

 この日は午後6時30分から打ち上げを開始。七里御浜海岸や堤防には県内外からの多くの見物客が訪れた。花火が上がると観客から「うわー、きれー」と感動の声が上がった。ハート形やキャラクターを表現した花火など趣ある花火も。菰野町から来た親子連れは「すごい、すごい。来てよかった」と笑顔。沖縄県出身の20代女性も「こんなに目の前で花火が上がるんですね。熊野大花火大会もぜひ見たい」と喜んでいた。

 毎年、熊野大花火を楽しみにしている熊野市民は「空気が澄んでいて、風向きもよくきれいな花火でした。この季節の花火も良いですね」と話した。次回11日も午後6時30分から打ち上げを予定している。

 一方、18日(金)午後6時30分からは熊野市観光協会(中平孝之会長)が鬼ヶ城と木本港防波堤から「伝統花火存続のための打上花火」の打ち上げを行う。こちらは伝統の花火を存続させるため花火師を支援する目的で寄付を募ったもの。約1660万円が集まった。関係者によると、熊野大花火大会の鬼ヶ城大仕掛けが再現される計画という。

  • URLをコピーしました!