御浜町の阿田和神社で16日、秋の例大祭が斎行された。例年、午後は地元グループ・阿田和交流会による神輿が地区内を練り歩き、子どもたちの元気な〝わっしょい〟が聞かれたり、勇壮な獅子舞の奉納があったりするが、長引くコロナ禍を踏まえ、3年続けて規模を縮小。戦没者慰霊祭、神事、浦安の舞の奉納のみ行われた。
慰霊祭には遺族会や総代らが参列し、先の大戦で犠牲になった英霊を追悼。続く神事では、拝殿奥の高い位置にある神殿の扉を開帳して神饌(しんせん)が供えられると、宮地秀直宮司がコロナの終息、地域の平安や商工業の振興を願って祝詞(のりと)を捧げた。
今年の浦安の舞は、阿田和小学校6年の時田乃々葉さん、木下里彩さんが舞姫を担当。稽古を重ね、本番で見事に役目を果たした。
宮地宮司は、3年間通常の祭りが開催できていないことを残念がる一方、「来年こそは盛大にお祭りを」と未来を見据えた。