プロ野球の「マイナビオールスターゲーム2022」のファン投票最終結果が6日に発表され、尾鷲市出身の阪神タイガース・湯浅京己投手(22)が27万8348票を得てセ・リーグ中継ぎ投手部門の1位に選出された。
キャンプから1軍スタートを果たし、中継ぎ投手の一角としてスタートした湯浅投手は今季、開幕からチームが低迷するなかでもキラリと光る好投を見せ、チームが上昇気流に乗って以降は勝ちパターンの「8回の男」として定着。7月6日までに33試合に登板し、31イニングを投げて1勝3敗で防御率は2・03。登板数はリーグ4位、中継ぎ投手に与えられる記録の1つで、リードを保つことなどが条件となる「ホールド」はリーグトップの23を記録するなど、矢野監督の信頼も厚い。
湯浅投手は「たくさんの方に投票していただいて素直にうれしいですし、すごく光栄なこと。感謝の気持ちを持ってプレーしたい」と喜びの言葉。「投げるからには0点で抑えたいですし、真っすぐで狙って三振が取れるように」と意気込んだ。対戦したい打者には昨年のプロ初登板で痛打を浴びたオリックス・吉田正尚選手を挙げた。
父の栄一さん(50)と母の衣子さん(50)は「本当にうれしいし、投票していただいた皆さんに感謝です」と喜びの言葉。「出られるだけでもうれしいところで、ファン投票1位という栄誉。パ・リーグを代表する打者との対戦となるが、気負わずに楽しんでほしい」とエールを送り「体のケアをしっかりしながら、シーズンを通して1軍で投げられるよう最後まで頑張ってほしい」と息子を思いやった。
オールスターゲームは第1戦が26日(火)午後7時から福岡PayPayドームで、第2戦は27日(水)午後6時半から松山・坊ちゃんスタジアムで実施。ともにテレビ朝日系で生中継が予定されており、湯浅投手の活躍が期待される。