熊野市木本町出身の葉田順治さんが代表取締役会長を務めるエレコム株式会社(大阪市)がこのほど、紺綬褒章を受章。28日に熊野市役所で伝達式が行われ、河上敢二市長が葉田会長に褒状を手渡した。
紺綬褒章は公益のため、多額の私財を寄付した個人または団体に対し、内閣の助言と承認のもと、日本国天皇が授与する。エレコム株式会社と熊野市は令和2年9月に「熊野市丸山千枚田を活用した地域振興及び保全等に関する連携協定」を締結。令和3年1月には同社から丸山千枚田の保全や振興等のため、市に5年間で1億5千万円が寄付され、今回の受章となった。
葉田会長は「熊野にいた時は丸山千枚田を知らなかったが、初めて行った時に驚いた。この素晴らしい熊野市、人類の遺産の保存にぜひ協力したいと思った」と話した。受章については「当たり前のことをしているだけで、さらに熊野市の色々なことに貢献していければ」と語った。
河上市長は感謝と祝意を示し「エレコム株式会社はコンピューター周辺機器だけでなく、ITやICTのトップを走っていらっしゃる会社」と、一層の連携協力にも期待を寄せた。