熊野市議会の全員協議会が10日に開かれ、市当局から新型コロナウイルスの影響やワクチン接種の今後の予定などが示された。3回目接種は集団接種が7日現在で690人が済ませており、予約者数は1665人。市ではできる限り接種を前倒ししたい考えだ。
担当課の説明によると、高齢者施設での3回目接種は高齢者施設で1月28日から開始された。市の集団接種は2月2日から保健福祉センターで行われている。
今後の予定は、集団接種が2月の水曜日午後と土・日曜日の午前午後に実施。3月は土曜日午後と日曜日午前午後の予定だが、予約や医療従事者確保状況によっては土曜日午前の実施も検討する。ワクチンの種類は2月20日まではファイザー社製で、それ以降は武田・モデルナ社製を予定してる。
個別接種は2月28日から市内13医療機関で実施する。市内で感染確認が続いていることから、医師会に接種開始日の前倒しを相談している。1週間程度の前倒しに理解をもらっている医療機関もあり、協力してもらえる範囲で前倒しを考えたい。個別接種のワクチンは3月末まではファイザー社製で、それ以降は国からのワクチン配布に基づいて設定する。
2回目接種から追加接種までの間隔は国の通知に基づいており、64歳以下は8ヵ月以上の間隔だったが、3月からは7ヵ月以上になり、高齢者施設や医療従事者の接種完了が見込まれる場合は6ヵ月以上に前倒し可能となる。市でもできる限り前倒ししたい考え。
5歳から11歳の接種はファイザー社製が承認されている。いままでのファイザー社製ワクチンとも異なるもので、医師会や病院と協議しているという。
市では「追加接種も希望する市民ができる限り円滑に接種できるよう努めたい」とした。河上敢二市長は、岸田首相から1日100万回接種の発言があったものの、国からの指示事項が届いていないことから「その関連で前倒しに向けていろんなことが変更されることもお含み頂きたい。全国的にモデルナ社製に対する忌避があるような傾向がございます。モデルナ社製の3回目接種はワクチン接種量が1~2回目の半分量で、それに応じて副作用の発生の割合が低くなってることが情報として入ってないこともある。接種をしてもらうよう柔軟な対応を考えていきたい」と述べた。