人権擁護委員 道前さん(井戸)らに感謝状 熊野市 紀和の星山さんら3人委嘱

 熊野市は1月31日、市役所で人権擁護委員を退任した道前美重子さん(井戸町)ら3人に法務大臣からの感謝状を伝達。新たな人権擁護委員に紀和町板屋の星山政文さんら3人を委嘱した。

 人権擁護委員は地域住民から人権相談を受け、問題解決の手伝いをしたり、法務局の職員と協力して人権侵害による被害者の救済をしたり、地域住民に人権について関心を持ってもらえるような啓発活動を行っている。任期は3年間。

 感謝状伝達式には河上敢二市長や熊野人権擁護委員協議会の岡部忠澄会長、津地方法務局熊野支局の中村圭二支局長、市役所市民保険課の森下みほ子課長らが出席。河上市長が退任した道前(5期15年)、西より子(紀和町大栗須、3期9年)、冨田周温さん(飛鳥町小阪、1期3年)に「長年の間、ありがとうございました」と感謝状を手渡した。引き続き、新任の星山、松田浩子(井戸町)、前川潮美さん(木本町)に委嘱状が手渡された。

 教員を退職後に人権擁護委員を引き受けた道前さんは「相手の立場で考えることや言葉の持つ意味を考えることがとても大事でした。私自身のためにもなった15年間で感謝しています」と話した。

 西さんは「人権を真剣に考える機会をいただけた」。冨田さんは「コロナで思うような活動ができませんでしたが、貴重な経験をさせていただいた」と話した。

 委嘱を受けた3人も地域の人権思想の普及啓発の担い手として決意を新た。前川さんは「少しでもお役に立てるように頑張りたい」と語った。

 熊野市の人権擁護委員は今回委嘱を受けた3人と、岡部忠澄(久生屋町)、舛屋洋子(五郷町和田)、奥村信さん(井戸町)の合計6人。

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