幸福を実現する人材を 熊野青藍高校9日いよいよ開校式

 三重県立木本高校と紀南高校を統合し、新しい県立高校「熊野青藍高校」(福田英成校長)が9日(水)に開校する。午後1時30分から御浜町阿田和の熊野青藍高紀南校舎体育館で開校式、同2時45分から第1回入学式が行われる。

 熊野青藍高校は現在の木本、紀南高校の校舎をそれぞれ活用する校舎制。全日制は木本校舎に普通科3学級と総合学科1学級、紀南校舎に総合学科1学級を配置。定時制は木本校舎に普通科1学級。

 目指す学校像は「持続可能な社会の一員として、ふるさとを想い、未来に希望を持って幸福を実現する人材を地域とともに育てる『開かれた学校』」。育みたい資質・能力として▽自己肯定感を高め、夢や目標の実現に向けて主体的に学び続ける力(自立)▽人との出会い・つながりを大切にし、互いのよさを生かして協力・協働する力(共生)▽自分の可能性を信じ、何事にも積極的に挑戦し未来を切り拓く力(想像)―を掲げる。

 「仲間とつながる 地域とつながる 全国・世界とつながる」を学びのコンセプトに、特色ある学びとして▽2校舎の独自性を大切にしつつ、統合により連携を強化して学びを充実▽幅広い選択科目を設置し、個に応じたきめ細かな教育を実現▽「防災・減災・復旧・復興」がキーワードの防災教育をはじめ、地域社会の課題解決を目指した探究活動『東紀州未来学』を実施―する。

 開校式には一見勝之知事や県議会、東紀州選挙区選出県議、熊野市、御浜町、紀宝町の首長や町議会議長、教育長らが出席。校歌を手掛けた新世紀エヴァンゲリオンシリーズをはじめ多くのヒット曲で知られる及川眠子さん(作詞)と大森俊之さん(作曲)も訪れる予定。

 なお、木本、紀南高校は現在の新2年生が卒業するまで存続する。熊野青藍、木本、紀南高校の学校長は熊野青藍の福田校長が兼務する。

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