万感の思い音色に 木本高校吹奏楽部最後の定期演奏会で魅了

 三重県立木本高校吹奏楽部(中咲人部長)の第56回定期演奏会が28日、御浜町中央公民館で開かれた。同高吹奏楽部の部員たちは来年度から、木本高校と紀南高校が合併して誕生する熊野青藍高校の吹奏楽部として活動する。このため木高吹奏楽部の名では最後の定期演奏会となり、部員や卒業生たちが万感の思いを音色に乗せ、大勢の来場者を魅了した。

 今回の定期演奏会は2部構成で行われた。第1部は「木本高等学校校歌」で開演。これまで多くの先輩たちの胸に響いてきた佐藤春夫作詞、長谷川良夫作曲の雄大な校歌が会場を包みこんだ。

 引き続き「スペイン奇想曲」を陽気に賑々しく演奏。重厚感ある「第三組曲」や、様々な愛を表現した「愛と祈りの歌」など、部員たちが曲の情景が浮かび上がるような旋律を奏でた。

 第2部は人気ゲーム「ドラゴンクエスト」から「ドラクエ序曲」でスタート。年代別メドレーや歌謡曲、ジブリメドレーなどポップな曲目で客席を沸かせた。来場者も手拍子を打つなど、会場一体となって演奏会を満喫。伝統ある木本高校吹奏楽部にふさわしいステージで最後まで盛り上がりを見せた。

  • URLをコピーしました!