施設の長寿命化のため、御浜町中央公民館(鉄筋コンクリート造、ホール収容707席)は来年度、大規模改修工事を行う。5月に指名競争入札により仮契約による施工業者を決定し、6月に本契約して工事発注(議案提出)その後、工事に入る。それに伴い大ホールが7月から来年3月まで使用中止になるほか、図書室や大小研修室、サービスセンターなども一定期間、使用できなくなる予定。
平成元年(1989年)4月の開館以来、これまで36年にわたって音楽や演劇の鑑賞の場や地域の文化活動の拠点として親しまれてきたが、施設の経年劣化が進んでおり、大ホールの吊り天井をはじめとする非構造部材の耐震化や空調、舞台設備などの更新が必要な時期を迎えている。令和2年度に策定した「御浜町公共施設等総合管理計画」の評価結果では、耐用年数を超えて使用できるよう大規模改修で長寿命化を図るとの方針が示されている。これらの事情を考慮し、町は同公民館の安全性や利便性を確保していくための方針①安全性の確保②長寿命化③利便性の向上―をもとにした「御浜町中央公民館大規模改修基本計画」を策定した。
公民館の劣化状況を文部科学省の建物健全度評価や目視調査などで判断したところ、100点満点中33・80点だった。はじめは建物の全面改修を計画していたが、財政的に難しいと判断。工事内容を見直し、早急な対応が必要な①大ホール吊り天井②各階ロビーの吊り天井③エレベーター改修④防火区画⑤照明設備⑥正面玄関風除扉―を主に手を加える。