「日本書紀」にも記述があり、日本最古の神社と言われる熊野市有馬町、花の窟神社(山川均宮司)へ9日、出雲大社大阪分祠(吉村博勝分祠長)の一行二百人以上が「御礼参り」に訪れた。
大阪分祠の一行は毎年3月に、同神社に祀られている「カグツチノミコト」の感謝祭に訪れている。今回で25回目の節目。地元も同分祠の参拝に感謝しており、心温まるもてなしを行っている。
お綱茶屋ではさんまの丸干しやトマト、みかんなどの地元特産品が販売され、来場者が買い求めた。全信者が到着した午前11時には、境内で木本奉仕委員会が伊勢音頭と木遣り唄を奉納。迫力ある歌声と、一行の参拝を祝福する歌詞に、信者達は聴き入り感激の様子だった。
この後、河上敢二市長、谷川孝栄県議、地元市議、中平孝之市観光協会長ら来賓はじめ信者や同神社の氏子らが参列する中、神事を挙行。吉村分祠長が祝詞を奏上し、カグツチノミコトへ感謝を捧げ、安寧を祈願した。