完成する日が楽しみ 井戸小トンネル工事現場を見学

 熊野市井戸小学校(松田有紀校長)は3日、学校近くで行われている国道42号熊野道路の熊野第2トンネル(仮称、延長1307㍍)で工事見学会を行った。全校児童が高、中、低学年に分かれ掘削が進むトンネル工事の説明を受けた。壁面の防水シートにメッセージなども書かせてもらい、良い記念になった。

 熊野道路は熊野市大泊町と久生屋町を結ぶ延長6・7㌔の自動車専用道路。区間内に4本のトンネルが予定されており、木本~井戸町間の熊野第2トンネルは昨年2月に着工式が行われ、工事が進んでいる。

 工事現場を訪れた児童たちは、国土交通省中部地方整備局紀勢国道事務所の出馬裕樹さんや、工事を受け持つ熊谷組の高橋望作業所長らから案内を受けた。高橋所長は、工事は掘削した部分にコンクリートを吹付け、無数のボルトを岩盤に打ち込み、トンネルの安定化を図りながら施工する「NATM工法」で実施していることなどを説明した。現在は約539㍍掘り進んでいるという。また、簡単な実験を交え石の特徴なども教わった。

 見学後はトンネル壁面の防水シートにメッセージを記した。児童たちは自分の名前や「工事がんばってください」「今日はありがとうございます」など思い思いの言葉やイラストなどを描いた。

 見学した高学年の児童は「工事現場はすごい迫力だった」「完成するのが楽しみ」「トンネルに名前やメッセージを書かせてもらい良い記念になった。トンネルが完成して通るたびに今日のことを思い出しそう」と喜んでいた。

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