架橋工事の現場を訪問 建設業への理解深める 木本中1年生が社会見学

 熊野市の木本中学校1年生が21日、熊野市有馬町~久生屋町地内の建設工事現場で社会見学を実施。生徒たちが架橋工事などを間近で見学し、建設業への理解を深めた。

 郊外での活動を通して社会のルールや公共でのマナー、責任について学ぶとともに、働く人たちの姿に触れることにより望ましい職業観・勤労観について理解を深めることなどを目的とするもの。産田川下流部で実施されている「令和6年度二級河川産田川河川改修(橋梁上部工)」工事現場を訪問。はじめに発注者である熊野建設事務所の山本修事業推進室長が「現在行っているのは産田川の川幅を広くして、水を流れやすくする工事。そのため、川幅に合わせて新たに広い橋を架けているところです」などと説明した。

 続いて施工業者である昭和コンクリートの担当者から建設業について説明があり、女性が活躍している現場であることも紹介。その後工事について説明を受けた。

 それによると、工事は現在、35㍍の橋を架けるべく5つの橋桁を組み合わせたところ。橋桁は鋼材を引っ張り、それが縮まる力を利用して圧縮させて一体化させるセグメント工法と呼ばれる手法で架けられていることが示された。

 また、その工法を発泡スチロールの模型を使って分かりやすく説明。3つの発泡スチロールが数本のゴムで一体化すると、人が乗っても崩れない強度になることも実験を通して理解を深め、重いものを吊り上げるためのチェーンブロックも見学した。

 最後は質疑応答の時間が設けられ、生徒らは完成までの日数や重機の運搬方法などについて活発に質問。最後に山本室長が「建設業は皆さんが便利で安心、安全に暮らせるよう頑張っています。今後の進路を考えるうえで、少しでも興味を持ってもらえたら」と呼びかけた。

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